FAQ

4.面接技法に関する疑問

関係性が悪い人にこうした内容は話したいでしょうか?

 その通りです。あくまでも、面接者としての良い関係性が前提となり、SEIQoLの面接は実施可能です。

キューを明確に定められない時、提案リストによって誘導していないか不安なのですが…。

 自分にとって、重要な生活分野を人は通常意識して生きてはいませんが、面接者のSEIQoLの面接を媒介にして深めてもらい、言語化してもらいます。
面接者は意味を聴き取っていき、意味がわからないときは、質問したりして、回答者(患者さん)が言語化したり、意味づけたりする作業を助けていきます。
生活領域が決まってきたら、その名称をキューとして患者さん自身の心にぴったりとする言葉を回答者(患者さん)自身に選んでもらうとよいでしょう。

誘導でなく、上手くキューを引き出すにはどうしたら良いですか?

 面接者はキューの名称を引き出すことばかりに集中せず、回答者から、大切な生活領域を聴き取るなかで、具体的な意味を理解する媒介となるとよいと思います。
 回答者自身が意味を理解できない場合は、回答者自身が理解できるような言葉になるように、「それはどのような意味なのですか?」というように促してみます。
そうすると回答者は自分にとって大切な生活領域が言葉で明らかとなり、キューの命名も容易になります。

話が脱線し、時間がかかってしまうのですが…。

 回答者が話しやすい環境をつくることは重要ですので、ある程度の脱線は許容されます。
 SEIQoLの基本的なステップの順序は守る必要があり、変えてはいけません。そうすると大きな脱線・逸脱がおきなくなることがわかります。面接者と回答者の人としての自然な会話をおこなう中で、回答者の理解度や内容の妥当性を面接後に評価することがマニュアルの中には位置付けられています。

【後援】
H24〜25年度 厚生労働省 難治性疾患等克服研究事業「患者および患者支援団体等による研究支援体制の構築に関わる研究」(研究代表者 橋本操、研究分担者 中島孝) 
H24〜26年度  厚生労働省 難治性疾患等実用化研究事業「希少性難治性疾患-神経・筋難病疾患の進行抑制治療効果を得るための新たな医療機器、生体電位等で随意コントロールされた下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)に関する医師主導治験の実施研究」(研究代表者 中島孝)
H27年度〜 日本医療研究開発機構研究費 難治性疾患実用化研究事業「希少難治性脳・脊髄疾患の歩行障害に対する生体電位駆動型下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)を用いた新たな治療実用化のための多施設共同医師主導治験の実施研究」(研究開発代表者 中島孝)

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