FAQ

5.SEI-QoL全般についての疑問

円盤(ディスク)が動かしにくいのですが…。

 最初各色が示す領域をすべて20%になるようにしておきます。そこから動かしはじめます。計測するときは、それぞれを動かし、ゼロ点にあわせて計測します。手指の障害がある方が回答者の場合は、面接者が代わりに動かしてあげます。
 動かしにくいディスク、不良品ももあるかもしれません。その際は事務局にお問い合わせください。

どの程度の周期で実施した方が良いのですか?

決まりはありません。どのようにQOLを評価したいかという意味づけに依存します。
たとえば、あるケア介入におけるQOLの変化をみたいという際には、その前とその効果がでるころに実施します。
身体障害の変化に対応して、QOLが変化したかを評価したい場合は、身体障害が変化するタイミングやそのような時間間隔でQOLを評価します。
その人の人生の歩みの中でQOLがどの様に変化したかを見たい場合は、人生のイベント毎に評価する。このように、考えるとよいと思います。

健常者の方にもSEIQoL-DWは使えますか?

SEIQoLは健常者でも患者でも大変意味があるQOL評価です。
 介護者などに対しては特におこなう意味があります。SEIQoLを行える回答者の条件は「言葉で概念を組み立てる能力があり、作業記憶(ワーキングメモリ)が保たれている」方です。ほとんどの方は問題がありません。しかし、不安で混乱している場合、幻覚がある場合、失語症などでは言語による概念化は十分にできませんし、作業記憶のキャパシティが低下するアルツハイマー病の場合は、キューを保持することができなくなります。これらの場合は、科学的な妥当性が低下しますし結果も不正確になります。
 しかし、たとえ、結果は不十分であっても、SEIQoLの面接によって、多くの患者さんは、満足感やケアの質の向上をえられるので一概に禁止されているわけではありません。対象の状況を慎重に判断しながら、SEIQoLを使ってみていただければと思います。

【後援】
H24〜25年度 厚生労働省 難治性疾患等克服研究事業「患者および患者支援団体等による研究支援体制の構築に関わる研究」(研究代表者 橋本操、研究分担者 中島孝) 
H24〜26年度  厚生労働省 難治性疾患等実用化研究事業「希少性難治性疾患-神経・筋難病疾患の進行抑制治療効果を得るための新たな医療機器、生体電位等で随意コントロールされた下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)に関する医師主導治験の実施研究」(研究代表者 中島孝)
H27年度〜 日本医療研究開発機構研究費 難治性疾患実用化研究事業「希少難治性脳・脊髄疾患の歩行障害に対する生体電位駆動型下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)を用いた新たな治療実用化のための多施設共同医師主導治験の実施研究」(研究開発代表者 中島孝)

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